2024年度通常総会を開催
2024年度通常総会を開催2024年8月24日(土)午後1時30分より東京・アルカディア市ヶ谷6階「霧島の間」で2024年度通常総会を開催した。講演は井坂洋子氏、演題は「新しい詩」。2023年度事業報告・収支決算報告・2024年度事業計画案並びに収支予算案が、各担当理事より報告。名誉会員推挙、質疑応答、新会員の紹介で総会を終了。「阿蘇の間」に会場を移し、懇親会が執り行われ、6時30分に全日程を終了した。
○講演
総合司会の青木由弥子理事、伊藤信一氏が挨拶。井坂洋子氏の略歴を紹介。
○通常総会
塚本敏雄理事長の開会の辞、郷原会長の挨拶後、議長団の選出がなされ、磯崎寛也氏と小林登茂子氏が選出され、議事進行が為された。
【2023年度の事業について】
本日の総会成立の可否に関し言及。
塚本敏雄理事長より、本日出席者数53名、委任状数363通の合計416名と報告された。
全会員数982名の3分の1以上となる327名超となり、本総会の成立を議長は確認した。
議事に入る前に塚本敏雄理事長が、新川和江氏及び物故会員31名の氏名を読み上げ、1分間の黙祷を捧げた。
各担当理事から、総会議事資料に基づき、以下の報告(要旨)が為された。
【詳細は会員配布の「2024年度通常総会招集のご通知」に記載ある「2024年度通常総会議事資料」参照】
Ⅰ総会承認事項(各担当理事報告)
⑴会務一般
報告者は塚本敏雄理事長。月例理事会の開催、会員名簿の発行、詩集賞の運営について報告。
⑵先達詩人の顕彰
報告者は塚本敏雄理事長。
第4回理事会にて、倉橋健一氏、支倉隆子氏、藤井貞和氏を先達詩人として推挙決定。6月2日開催の「日本の詩祭2024」で顕彰。
⑶会報の発行
報告者は浜田優理事。
172号~175号発行。各号の記事について概略を報告。
⑷H氏賞・現代詩人賞の決定
報告者は渡辺めぐみ理事。
〇第74回H氏賞
尾久守侑
詩集『Uncovered Therapy』
〇第42回現代詩人賞
粕谷栄市 詩集『楽園』
選考から決定までの経過報告、6月2日開催の「日本の詩祭2024」
において表彰した旨、報告。
⑸「現代詩2024」(小冊子の発行)
報告者は松尾真由美理事。
H氏賞、現代詩人賞、先達詩人関連記事を掲載した旨報告。京都大学の吉田恭子教授が運営する「京都文学レジデンシー」との連携
⑹「日本の詩祭2024」の開催
報告者は松尾真由美理事。
6月2日アルカディア市ヶ谷において詩祭の概略を報告。
一部 第74回H氏賞贈呈式
第42回現代詩人賞贈呈式
二部 講演 森まゆみ氏
歌唱 YO-EN氏
⑺新現代詩ゼミナール&新年会
報告者は春木節子理事。
1月27日にアルカディア市ヶ谷において開催の現代詩ゼミナールについて概略を報告。
・講演 中村邦夫
演題「(散文)のポエティック」
・朗読 松井ひろか氏・佐峰存氏・滝川ユリア氏・生駒正朗氏
⑻日本現代詩人会ゼミナール2025in神戸並びに2026in青森」
報告者は春木節子理事。
2024年度は休止。2025年度は神戸にて開催予定。2026年度は青森にて開催予定。
⑼国民文化祭2023
報告者は塚本敏雄理事長。
「第38回国民文化祭」「第23回全国障害者芸術・文化祭」は、「いしかわ百万石文化祭2023」として2023年10月14日から11月26日までの44日間にわたって石川県で開催。
⑽国際交流
報告者は渡辺めぐみ理事。
アフガニスタンからオランダに亡命する詩人ソマイア・ラミシュ氏の検閲と芸術の弾圧への支援要請が当会へあった。当会の活動に馴染まないため、支援は個々の詩人判断とした。
京都レジデンシーと連携し、2025年10月19日(土)午後に早稲田奉仕園リバティホールにおいて、米国詩人アンバー・アダムス氏を招いて開催予定。
⑾入会審査
報告者は春木節子理事。
2023年度は、19名の入会を承認した。
⑿各地活動への後援賛助
報告者は塚本敏雄理事長。
全国の地方詩人団体14団体から後援要請があり、理事会の承認決議を得て後援賛助を行った。
⒀ホームページの運営
報告者は秋亜綺羅理事。
イベントの告知、各詩集賞速報、子どもの詩普及記事、投稿詩の入選作品の講評と表彰、全会員名の一覧の掲載等ホームページの充実に努めた。
⒁子どもへの詩の普及活動
報告は中島悦子理事。
現代詩の普及を図るため、子どもたちへアプローチすることで、詩の裾野を広げる活動を取り組んできた。
2023年度は、石川県国民文化祭で「樹」をテーマに詩を公募。安西均を顕彰する会において、福岡県内で募集した子どもの詩を紹介。浜松小学校においては、谷川俊太郎の詩をイメージした作品作りが行われた。また、今後は、旺文社が学生向けに実施している詩作品募集に、当会も関わっていく予定である。
以上、事業内容について満場一致で承認された。
Ⅱ会計関係
⑴2023年度収支決算報告
報告者は根本正午理事。
会計業務は、年会費担当(青木由弥子理事)、運営費関係担当(根本正午理事)
に分担して会計業務は行っている。
2023年度会計は、諸経費の値上げ、能登半島地震義捐金百万円等があり、不必要な経費の削減を行ったが、赤字決算となった。
⑵会計監査報告
会計監査を実施した宮田直哉氏、鹿又夏実氏より、会計処理の適正が報告された。
以上の会計報告について、満場一致で承認された。
Ⅲ議案
⑴2024年度事業計画(案)
報告者は塚本敏雄理事長。
2024年度の事業計画案について
説明を行い、満場一致で承認された。
⑵2024年度収支予算(案)
報告者は根本正午理事。
2024年度の収支予算案について説明を行い、満場一致で承認された。
⑶名誉会員の推挙
推挙者は郷原宏会長。
八木忠栄氏の功績が紹介され、名誉会員へ推挙。満場一致で、名誉会員への推挙が承認された。
Ⅳ報告事項
⑴国民文化祭の今後の予定
報告者は塚本敏雄理事長。
・2024年10月14日~11月24日
「第39回国民文化祭」
「第24回全国障害者芸術・文化祭」
岐阜県において開催。現代詩は養老町において「家族の絆、愛の詩」と題し2024年11月17日開催予定
また「国民文化祭」「全国障害者芸術・文化祭」について、2025年は長崎県、2026年は高知県で開催を予定している。
⑵年会費収支状況
報告者は青木由弥子理事。
会費の振込用紙は7月と12月の2回送付している。記事に退会希望の記述をする方もいるが、退会届は葉書等で理事長宛に出してほしい。
長期滞納者、連絡先不明者については個別に対応していく。
⑶慶弔関係
報告者は山田隆昭理事。
近年、介護施設等で生活される方が増え、訃報の情報収集が困難になりつつあるため、情報の早期連絡をお願い申し上げます。
⑷会員の入退会及び在籍数
報告者は沢村俊輔理事。
2023年度の入会者19名、退会者22名、物故会員31名。2024年6月30日現在の会員総数982名。
昨年同時期と比し、34名減少。以上
⑸会員の近況
報告者は山田隆昭理事。
会員から寄せられた近況報告の一部紹介を行った。
以上の報告事項について満場一致で承認された。
議長団解任後、総合司会の青木理事より、新会員の紹介がなされ、本日出席の黒崎晴臣氏、佐野亜利亜氏、雨宮汐里氏、外村京子氏が自己紹介を行った。
最後に塚本敏雄理事長の閉会の挨拶で終了し、場所を6階「阿蘇の間」に移し、懇親会へ移行。
懇親会は、司会を佐峰存氏、松井ひろか氏両名が担当。塚本敏雄理事長の挨拶を得て、秋山公哉氏の乾杯の発声で開催された。スピーチされた方は、小見さゆり氏、福田恒昭氏、椿美砂子氏。一年間の活動報告である総会も無事、満場一致で承認された後ということもあり、美酒に酔いしれながら、懇親を深める会員たちは笑顔にあふれ、最後は再び塚本理事長の挨拶で酒宴を締め、和やかに終了した。
総会出席者(50音順・敬称略)
相原京子・青木由弥子・秋亜綺羅・秋山公哉・天野英・雨宮汐里・磯崎寛也・伊藤信一・岡田ユアン・岡本勝人・小山田弘子・鹿又夏実・川中子義勝・草野早苗・黒崎晴臣・郷原宏・小林登茂子・小見さゆり・佐川亜紀・佐野亜利亜・佐峰存・沢村俊輔・塩野とみ子・鈴木東海子・鈴木正樹・関中子・関口隆雄・田中美千代・田中佑季明・田村雅之・塚本敏雄・椿美砂子・中島悦子・南雲和代・根本正午・原詩夏至・原島里枝・原田道子・春木節子・浜田優・福田恒昭・外村京子・松井ひろか・松尾真由美・光冨幾耶・宮田直哉・宮地智子・水崎野里子・山田隆昭・渡辺めぐみ・渡ひろこ (文責・沢村俊輔)