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各地の声/群馬詩人クラブの現況

各地の声

群馬詩人クラブの現況
代表幹事 堀江泰壽

現代詩ライブ

 群馬詩人クラブは、一九五七(昭和三二)年に発足しました。それ以前、一〇余年に及ぶ先達の努力、熱意が実を結んだ年です。発足時の幹事、顧問の顔触れには、幹事に太田芳雄、小林隆一、斎田朋雄、曽根ヨシ、平方秀夫、梁瀬和男という諸氏で、当時二〇代から三〇代の若さであったはずです。顧問は高橋元吉、岡田刀水士、清水房之丞、豊田勇、東宮七男、松井好夫、高橋辰二、木田重三郎、北原健、豊田一男という方々が顔を揃えていたそうです。六一年の経過した今、ほとんどの方が鬼籍に入られています。心よりご冥福を祈るばかりです。その方達に報告できる事、それは「会報」「群馬年刊詩集」の発行、「詩の朗読会」「総会」「秋の詩祭」等の行事を今に引き継いでいる事です。他に当会後援、協賛事業があります。四月に高崎市で「あすなろ忌(催華國)」、同じく四月安中市での「バラ忌(大手拓次)」五月に前橋市で「朔太郎忌(萩原朔太郎)」等の行事で、関係者、当会会員、一般の方の参加で盛会です。
 前記しました当会行事で、今期幹事会では、「会報」は三〇四号から三〇七号まで発行、臨時号三〇七号も発行し、当会が発足して一〇数年間に渡り事務局を担当した梁瀬和男氏の追悼号としました。会報の内容はどちらの会も差異はないと思いますが、受贈詩書お礼に記された詩書は、富沢智氏のご厚意で、現代詩資料館「榛名まほろば」内で、一般に開示をしております。次に「群馬年刊詩集」ですが、六三名の参加で、一一月二五日に発行の運びになっています。群馬の詩の力量がこの「年刊詩集」の内にあるわけです。今回四一集は託つけでなく四一集になったと思ってます。「詩の朗読会、現代詩ライブ―見る詩 聞く詩 奏でる詩―」は、七月二八日台風さわぎのなか、現代詩資料館「榛名まほろば」で開催、会員二七名、会員外よりシンガーの二人と大手拓次ゆかりの二人が参加し、ベース、ギターありで盛況でした。「総会」「秋の詩祭(後援を載いている)」は、一一月二五日(日)に前橋テルサ(二〇〇五年に「現代詩ゼミナール〝東日本〟in前橋」を開催しました)の九階、赤城の間で行ないます。「秋の詩祭」には、当会会員で高崎市出身、八王子市在住の原田道子氏を講師としてお願いしております。どのような展開をしてくれるのか楽しみです。「懇親会」は平成の思い出として残るものがある、そんな場が作れたらと思っています。
 今期と来期の二年間の群馬詩人クラブ幹事会は、私が代表で、私を盛り上げてくれる幹事は次の通りです。

 会報担当
  提箸 宏、房内はるみ、白井三夫
 事業担当
  三枝 治、泉 麻里、清水由実
 年刊詩集担当
  井上英明、須田芳枝
 会計担当
  狩野 務
という諸氏です。全員が当会六一年の歴史の重荷を誇りに各担当業務、幹事会事業に力を注いでくれてます。
 そんな中で心配の種が大きくなる事があります。どこの会とも共通するもと思われます。私が当会に入会させてもらった二三年前には、一五〇名の会員が、昨年の総会時には一〇〇名に激減しているのです。文字離れ、自分の詩が活字になっただけで満足してしまう人、進学、就職で詩から離れていく人、定年で詩にもどる人、いろいろですが会は段々高齢化していくばかりで、会員数は訃報と共に減少していきます。だから今こそ真剣に詩の使命を再確認し、行動し、詩人同士の結束が必要な時と考えます。いかに会員を募れるか、そこには質の問題もあります。が、会員なくして会は成り立ちません。この問題に諸行事、諸事業をこなしながら立ち向かっております。

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