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2024年11月21日の第4回理事会において、第75回H氏賞、第43回現代詩⼈賞の選考委員が決定しました。
両賞とも、2025年2月1日の第1次選考委員会で候補詩集が推挙され、3月1日の第2次選考委員会で受賞詩集を決定します。
■第75回H詩賞選考委員(敬称略)
相沢正一郎、小笠原眞、篠崎勝己、
田中裕子、根本明、山中真知子、
野村喜和夫(理事)
■第43回現代詩人賞選考委員(敬称略)
海埜今日子、加藤廣行、北川朱実、瀬崎祐
浜江順子、北條裕子、浜田優(理事)
■投票管理委員(敬称略)
柊月めぐみ、生駒正朗
【選考日程】(場所は早稲田奉仕園)
◆開票理事会(開票および集計)
2025年2月1日(土) 11時~15時
◆第1次選考委員会(候補詩集の決定)
2025年2月1日(土) 16時~18時
◆第2次選考委員会(受賞詩集の決定)
2025年3月1日(土) 13時~17時
■H氏賞、現代詩人賞の会員投票にぜひご協
力ください。
◎投票用紙は12月24日に発送いたします。
◎会員投票の締め切りは、2025年1月25
日(消印有効)です。
◎対象詩集は、2024年1月1日から12月
31日に発行されたことが、奥付にあるもの
とします。
《問合せ先》
詩集賞担当理事・渡辺めぐみ
電 話 03・3701・1986
FAX 03・3701・2271
理事長・塚本敏雄
電 話 090・2622・9737
FAX 029・857・5376
日本の詩祭2024第Ⅰ部 贈呈式・先達詩人の顕彰・詩朗読
「詩投稿 第34期」入選作品紹介Topページに入選作を順次公開します。
古屋 朋「赤い空」
空が伸びている
今立っているこの地が
惑星であることの証のような
目まぐるしく変わりゆく空の顔
歩き出そうとしても泥濘む足もと
誰かが引いているのか
沼のなかに次第に落ちていく
空の端にみえる白い手
遠い記憶にいたあの人のものか
必死に沼地を這い出ようとし、
細い、白く光る五本の指を手探りする
誰かの理想になりはしない
濡れ衣も、まやかしも
本当はすべて知っている
透明な私に花束を持たせた
誰かの顔を覚えている
あの、やわらかな暗雲を
形相に浮き出ていた暗雲を
すべて、すべて覚えている
せせらぎが
変わらない速さで素足を濡らし
さらっていく
ときに月を反射させながら。
大きな感情を小さな船に乗せて
泣いている子らに渡しに行く
もう何も、足を取るものはないのだ
泣きやんだ子の空は美しく
赤く燃えるように光っていた
濡れた頬にきらめいていた
齋藤みみず「嘘」
「そこに月はあるの?」
盲目の少女は月と共に眠る
「えぇ あるわよ
青くて 黒くて ふわふわしてる」
母は月を見ていない
「鳥さんの鳴き声がするね」
空を舞う雉鳩の群れ
「鳥さんには牙があって
足が八本 生えているのよ」
母は鳥を見ていない
「お母さんの足はなんほん?」
少女の視線は動かない
「あなたとおなじよ」
「わたし 足が何本か しらない」
「しらなくていいのよ」
- 2024/12/14
- 「詩投稿欄 第34期」入選作品紹介Topページに入選作を順次公開しました。
- 2024/12/1
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- 2024/11/17
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- 2024/11/2
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- 2024/11/2
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