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詩界ニュース

2014年3月新着情報

2014年3月新着情報

◇13・11・1 「詩人の輪、輝け九条文化の集い」 新所沢公民館ホール マスコミ文化九条の会主催 朗読 秋村宏 青木みつお 後藤基宗子 柳生じゅん子 山本みち子ほか
◇1・11 日本詩人クラブ新年会(東京都目黒区 東大駒場キャンパス交流ラウンジ)
◇1・18 西脇順三郎生誕120年記念アムバルワリア祭 慶応義塾大学三田キャンパス北館ホール 安藤礼二 野村喜和夫 新倉俊一出演
◇1・25 「詩とジャズの夜」 横浜市ジャズ喫茶「ちぐさ」 出演 大石規子、中上哲夫 服部剛ほか
◇2・6 第4回芦屋文学サロン 富田砕花校歌祭(芦屋ルナ・ホール)講演「富田砕花と阪神間文化」河内厚郎
◇3・8 日本詩人クラブ3月例会(東京都目黒区 東大駒場ファカルティハウス・セミナールーム) 講演 福司満「わたしの詩法・言葉の固有性と普遍性」 富岡悦子「パウル・ツェランと石原吉郎」 詩朗読 太田葉子 関中子
◇3・9 第21回EARTH POEM PROJECT 武西良和 岡崎葉ほか 和歌山市TOYBOX
◇3・14 第44回高見順賞贈呈式(東京・飯田橋 ホテルメトロポリタンエドモンド)受賞詩集 吉田文憲『生誕』(思潮社)
◇3・22 「詩朗読きゃらばんで出会った詩人たち」第2回・渋谷聡 「弥生の昔の物語抄」朗読 永井ますみ 横田英子(エル・おおさか)
◇3・22 「子ども読書活動推進講座・詩を読んでみよう・書いてみよう」倉敷市中央図書館 川越文子
◇4・12 第47回日本詩人クラブ賞・第24回日本詩人クラブ新人賞・第14回日本詩人クラブ詩界賞贈呈式と記念パーティー(東京都目黒区 東大駒場キャンパスレクチャーホール)
◇4・27 淑徳ポエトリーリーディング(池袋サテライト・キャンパス)福間健二 野村喜和夫 川口晴美 中本道代 岡野絵里子 三角みづ紀 鈴木東海子 田中庸介 渡辺めぐみ 浜江順子
◇5・10 日本詩人クラブ第19回関西大会(大阪・ホテルアウィーナ大阪)講演 高階杞一「わたしの作詩法─発見と飛躍」 「物故名誉会員島田陽子の詩の世界を語り、うたう」 田中国男「詩人島田陽子について」 「島田陽子の詩をうたう─『叢生』同人による詩の朗読とコーラス」 自作詩朗読 池田順子 岡崎葉 川上明日夫 里中智沙 鷹取美保子 日笠芙美子
◇6・1 詩誌「モデラート」創刊20周年の集い(和歌山市 インターラーケン)詩の朗読と音楽とスピーチ 岡崎葉ほか


各地のイベントから

ポエム・イン・静岡2014

「詩のなかの土地」八木氏が講演
 1月26日、恒例の静岡県詩人会の詩祭をクーポール会館で開催した。
 まず、代表会員の自作詩朗読では、中根由香里、池上那素子、山中進が、作品に纏わる話と共に堂々と発表した。講師にお招きした八木忠栄氏は、三人の朗読の感想と、作品について的確なアドバイスをされ、朗読者も聴衆も頷き共感した。
 講演は、「詩のなかの土地」と題し、現代の詩人や作品に対して、「地べたがなくなってきているのではないか!」と投げかけ、「土地や地名の役割が大事である」と話された。氏は大岡信氏の「地名論」を挙げ、1行が次の1行を生み、素晴らしい表現になっていると評した。また、西脇順三郎氏の詩集にある地名を次々に挙げ、彼の土着性と哲学、あるいは遊びについても語られた。「詩は、地べたを大事にして手足で書くものだ」と説き、「胎から生まれて地に帰っていくのだが、故郷は捨て去ることができない。土地の精霊・水・形・匂・音など大変なものが潜んでいる。それらを言葉で掘り起こすことに意味があり、それらが詩人の宿命ということではないか」と結ばれ、大きな拍手が送られた。
 講演後の質疑応答も活発だった。参加者は40名で盛会だった。(菅沼美代子)

 

みえ県民文化祭現代詩大会

「詩とことば」三田洋氏が講演
 第19回みえ県民文化祭現代詩大会が、2013年10月14日、三重県総合文化センターで開催され、三田洋氏が「詩とことば─ことばの不思議さと詩の魅力」というテーマで講演しました。講演要旨は次の通りです。
 十万年前から歩みのあることばがあり、良い言葉を話せば良い事が起こると言われていた。昔から言(こと)と事(こと)は同じ意味で使われていた。
 モンゴルでは、いまでも雨がほしい時に、山に登って詩を読めば雨が降る。その言葉には、歌会やコンサートのような響きがある。日本でも、一例として熊野神社では祝詞(古代から繋がる言葉を神に告げ祈る)で祈りを捧げると雨が降ったという事実がある。
 会田綱雄の詩「伝説」は、言葉の奥行にあるあたりまえのことの深さ、吉原幸子の詩「無題」(ナンセンス)は、自然の生命のすばらしさを書いている。金子みすゞの「私と小鳥と鈴と」は、鈴、小鳥、人間は、全て同じ一線上で生きるという世界観が主旨であり、中原中也の「汚れつちまつた悲しみに…」は、七、五調の歌を書くつもりで書かれ、立原道造、北原白秋などの作品同様、人間苦、孤独感が浮かび上がってくる。
(自作詩「回漕船」を朗読)
 詩を作るにあたって大切なことを二つ伝えたい。
① 詩であるためには、イメージを持たせて、相手に言いたいことを伝える。
② 伝えたいもの(人)に向かって書く。言葉で人と共感し、結びあおうとするという思いが必要である。(三重県詩人クラブ事務局)

 

神戸を生きた詩人を語る

足立巻一の詩と散文を比較

 ポエム&アートコレクションのイベントの一環として「兵庫・神戸を生きた詩人を語る Vol.02」を1月25日に神戸文学館で開催した。出演者は司会が大橋愛由等氏、パネラーをたかとう匡子氏が担当した。
 取り上げられた足立巻一は1913(大正2)年生まれで、新大阪新聞社の記者であった人である。とくに1974年発行の評伝『やちまた』(第20回芸術選奨文部大臣賞受賞)がよく知られているが、4冊の詩集を出版していることはあまり知られていない。テキストで年譜をたどりながら詩篇を―リアリズムと抒情性の融合―の観点から散文と詩を比較するという講演であった。
 足立巻一は竹中郁らと共に1947年からこどもの詩雑誌「きりん」の編集に参加。分かりやすい言葉で書かれているが、詩にいぶし銀のような抒情性が流れている。最後の詩集『雑歌』(1983年刊)の中から「なんてん」の朗読を聞いた時にはどこかで聞いたような、なつかしい言葉で会場は一杯になった。(高谷和幸)

 

日本現代詩歌文学館常設展

東日本震災第3弾スタート

 東日本大震災をテーマに展開している常設展第3弾「未来につなぐ想い 2011・3・11と詩歌、そして…」が3月18日から来年3月15日までの日程で開催中。全国から寄せられた詩歌作品が展示されている。
 詩作品出品者=秋亜綺羅 朝倉宏哉 麻生直子 及川俊哉 河津聖恵 菊池勝彦 草野信子 斎藤彰吾 斎藤久夫 斎藤絋二 高橋睦郎 松浦寿輝 御庄博実 安永稔和 山下正彦
 入場無料。詳しくは同館へ。(岩手県北上市本石町2-5-60 TEL0197-65-1728)

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