詩投稿結果発表

投稿数277作、投稿者211人。多くの方にご投稿いただきありがとうございました。詩投稿第13期(4-6月)の選評および入選作をご紹介いたします。

詩投稿

H氏賞受賞者や日本現代詩人会の会員たちが入選作を選び選評いたします。

1期一人3篇までの投稿で、3ヶ月毎に選考し、入選作を選評とともに公開します。

第13期選者~15期(2019.4~2019.12)
・廿楽順治氏

廿楽順治氏
・伊藤浩子氏
伊藤浩子氏
・光冨郁埜氏
光冨郁埜氏

詳しくは投稿規定をご参照ください。皆様のご投稿をお待ちします。

日本現代詩人会とは

この会は日本の詩人の権益を団体的に守り、現代詩の普及発展のために協力し、国際的活動を推進し、詩人相互の親睦をはかることを目的としています。

日本の詩祭2019・詩集賞の朗読

「詩投稿 第13期」入選作品紹介
Topページに入選作を順次公開します。

おおくら弓――そのしらない

 

そのわたしはしらない

影がある
その淵に
凹む
そして立ち上がる 尾根
つやめく
その光がある日だけは

また凹むその影に
溝が走る
皺という
溝に溜まる岩色みる

その取り出して
顕微鏡でのぞく

穴が開いて 凹む
粘ついて 
咲き
また粉になる

溝 溝 溝
色の落ちるための

上げて
やはり
そのわたしはしらない

石村利勝――秘法(第一巻)

 

   Ⅰ

骰子蹴つて鍋に放り込む

万華鏡のアンチテーゼ

漆黒。

 

   Ⅱ

ばら瑠璃(月夜のトランプ)

「ペルシャンブルーの砂漠がですね、
 象の骨を磨いてゐたのですよ。」

キャラバン隊のポスターを剥がす少女の初恋。

 

   Ⅲ

薄荷ラッパのせいで桟橋落ちたのには困つた。

そこで

幽玄。

(宝船を解体してからこの旅を終はらせませう)

ドビュッシーの蒔絵は未完成でしたが――気にしません、私。

 

   Ⅳ

(クレーの帽子)

 

   Ⅴ

虹の線形代数。

 

   Ⅵ

蝶がプリズムの先端でゆれてゐる午後。

アテネの路傍では哲学の授業がつづいてゐます。

 

   Ⅶ

(まだ歌つてゐますね!)

Einsatz!

それからクレタ島に行つてきます。

鳩を取り返しに。

 

   Ⅷ

 

   Ⅸ

 

   Ⅹ

(ユピテル魔方陣でお別れします)

姉さんのリボンの裏に刺繍されてゐた秘法です。

「光あれ」と
二度と云つてはならない。

 

渡部栄太――

 

髪飾りや
耳輪や
真珠の首飾りが、足元で死んでいた。
女や
男の
丘陵でいくつもくさって
くたびれてずるり墜ちて、
足音がはじめられる。
わたしはそれらをひろいあつめ、花を編むことにした。外套の
ポケットに死軆をたくわえて回ると、やがて
これ以上は入りきらぬほど
身持ちがふくれたので、
まんぞくな気持ちで港へむかった。
沿いにつらなる
コンテナのまわりには、
花壇がととのえられていた。わたしがそこに
死軆を蒔くと、重油となって、
持ち込まれた腐葉土に吸われて、重々しく
染みていった。
翌朝
ようすを見にゆくと、のように黒光りする造花が
いくつも咲いていた。
潮風に鈴音を
鳴らしていた。
ところがそこに、あらくれの
沖仲仕らがおおぜいやってきて、
くさいし
うるさいからなんとかしろとわめく。
わたしはその
猛る罵声に堪えかね、
まぶしい曙光へむかって身をなげた。
するとわたしも
脳油となって
打ち寄せる波に
ずるり
とけていくのだった。

青い朝焼けが黒いを蕭々と照らしている。

 

研究活動

詩界ニュース
詩界ニュース(2019年6月20日受まで)最終更新日 2019/8/26
催し・イベント
各地のイベントから(会報155号)最終更新日 2019/8/26

日本現代詩人会刊行本


  • 資料・現代の詩2010

  • 国際交流ゼミナール

  • 2015現代詩

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