詩投稿結果発表

投稿数361作、投稿者256人。多くの方にご投稿いただきありがとうございました。詩投稿第14期(7-9月)の選評および入選作をご紹介いたします。

詩投稿

H氏賞受賞者や日本現代詩人会の会員たちが入選作を選び選評いたします。

1期一人3篇までの投稿で、3ヶ月毎に選考し、入選作を選評とともに公開します。

第13期選者~15期(2019.4~2019.12)
・廿楽順治氏

廿楽順治氏
・伊藤浩子氏
伊藤浩子氏
・光冨郁埜氏
光冨郁埜氏

詳しくは投稿規定をご参照ください。皆様のご投稿をお待ちします。

日本現代詩人会とは

この会は日本の詩人の権益を団体的に守り、現代詩の普及発展のために協力し、国際的活動を推進し、詩人相互の親睦をはかることを目的としています。

日本の詩祭2019・詩集賞の朗読

「詩投稿 第14期」入選作品紹介
Topページに入選作を順次公開します。

菊本虔――やり終えていない宿題

 

10月のある日の午後 真っ青な空に 大きな蜘蛛が浮かんでいる
身じろぎもせず ただ獲物が引っ掛かるのを 待っている

 

やり終えていない宿題がある
断崖絶壁で 足を踏み外しそうになったとき その言葉が頭の中に響く
後ろも見ずに道路を渡ろうとして 車が寸前に迫っているのに気付いたとき その言葉が鳴りわたる
乗っていた飛行機が 突然がたんと急降下したとき その言葉が迫ってくる
暴風雨で 身体が飛ばされそうになったとき その言葉が ぐるぐる頭の中を廻る
医師から不治の病を 告げられたとき その言葉が追いかけてきた

 

突然大地が鳴動し 地上のあらゆるものを破壊する
隅々にまで行き渡った 科学技術の粋を あざ笑うように 無能力にしていく
日常の生活は一変する
やり終えていない宿題が 人々の上にのしかかる

 

蜘蛛を見かけてから 丸一月経ったのに 蜘蛛は全く同じ場所に 同じ格好をして 真っ青の空に浮かんでいた

帆場蔵人――知らない顔のあの人

足跡にはる薄氷は
だれの足跡なのか
ひとり静かな朝には
山へとつづいている
記憶のうすい導線

 

知らない顔のあの人の足跡

 

あれは十二月、六畳間で
祖父は私の耳にもういないあの人をそそぐ
顔は母に似て、私に似て、祖父に似た
オジサン あ、つし アツ、し アッシ
顔の無いオジサン、わたしはだれ

 

祖父にひかれ歩いた山道

 

しらない鳥の鳴き声、しらない樹々の葉ずれ
しらない墓に花と菓子を供える

 

すれ違うように死んだ叔父
アツシの顔をわたしはしらない
薄氷で出来た足跡をさらに辿り
祖父の墓にたずねる

 

私がだれかわかりますか

 

墓のそば白木蓮の花弁が朝陽に
薄く融けながら舞い塗り潰していく
薄氷の足跡にさよならを告げ

 

ゆっくりと踏み抜いて私は私になる

日本現代詩人会創立 70 周年記念事業  中四国ブロック大会 in 岡山
主催:日本現代詩人会
共催:岡山県詩人協会 後援:中四国詩人会
岡山県
岡山県文化連盟
山陽新聞社
期日:2020年4月 18 (土)~4月 19 日(日) 会場:岡山アークホテル
700―0907
岡山市北区下石井2の6の1(JR岡山駅より徒歩8分)
TEL   086―233―2200
FAX   086―225―1663
会費:1000円

 

1.大会
13 : 30~ 17: 30
講演「(仮題)竹久夢二の美について」:
夢二郷土美術館副館長・小嶋ひろみ
ソプラノ歌唱「中四国の詩人の歌(中原中也、金子みすゞなど)」:
出口裕子 小演劇「(仮題)永瀬清子について」:白萩の会
中四国会員の自作詩朗読

 

2.懇親会
18 : 00 ~ 20 : 00
会費:6000円

 

3.翌日( 19 日)の岡山文学散歩
児島駅集合(岡山駅よりJRで30分)
10 時
児島観光港から瀬戸大橋周遊遊覧船に乗船~
(貸し切りバスにて)児島ジーンズ・ショップ~
鷲羽山展望台(昼食)~下津井廻船問屋
14 時に児島駅前にて解散   参加費:5000~6000円

日本現代詩人会刊行本


  • 資料・現代の詩2010

  • 国際交流ゼミナール

  • 2015現代詩

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