日本現代詩人会とは

この会は日本の詩人の権益を団体的に守り、現代詩の普及発展のために協力し、国際的活動を推進し、詩人相互の親睦をはかることを目的としています。


  • 第69回H氏賞
    水下暢也

  • 第37回現代詩人賞
    齋藤 貢

  • 黒岩 隆会長

  • 公益信託代表
    以倉紘平

詩投稿結果発表

投稿数438作、投稿者297人。多くの方にご投稿いただきありがとうございました。詩投稿第17期(4-6月)の選評および入選作をご紹介いたします。
またトップページに入選作を何回かに分けて、縦書き表示にて順次公開していきます。

詩投稿

H氏賞受賞者や日本現代詩人会の会員たちが入選作を選び選評いたします。

1期一人3篇までの投稿で、3ヶ月毎に選考し、入選作を選評とともに公開します。

第16期選者~19期(2020.1~2020.12)
・松尾真由美氏

・柴田三吉氏
・浜田優氏

詳しくは投稿規定をご参照ください。皆様のご投稿をお待ちします。

  • 【中止・延期】70周年記念事業・中部、近畿、九州、東北の各大会は中止・延期にいたします。(詳細は下記)
  • 【速報】第70回H氏賞 髙塚謙太郎詩集『量』、第38回現代詩人賞 野村喜和夫詩集『薄明のサウダージ』に決定!(詳細は下記)
  • 【英語版公開】当HPの英語版を公開しました。
  • HP現代詩投稿欄 第17期選考結果・選評を発表しました。
会員の皆様およびすべての詩を愛する方々へ
 日本現代詩人会創立70周年記念地方大会 九州・東北について
  70周年記念イベント部会長 新延拳

 

 表題につきましては、すでにご報告の通り、三国におけるプレイベントは大盛況理に終了いたしましたが、中四国、北海道、中部、近畿については、新型コロナ禍により、中止・延期のやむなきに至ったことはすでにご報告の通りでございます。
 さて、残る九州(来年二月)、東北(同三月)についても、現地と何度も打ち合わせた結果、当面同様の中止・延期とせざるを得ないという判断に至りました。コロナ禍の終息の時期如何のみならず、その間の準備に多大の支障がきたされるということも懸念の一つです。

 

 九州地区においては、小説や他詩型(俳句、短歌)などの他ジャンルとの意見交換を行い、特に若年者を対象に現代詩に対する関心を深めることを模索したいとの意向をもち、さまざまな調整をしていただきました。 東北地区においては、現在実行中のポエトリーカフェ方式を広げ、かつ深度化することによって、現代詩の将来を担う若年者に魅力を感じてもらえることができないか、その方向でイベントを企画していただいておりました。
 両地域とも、他の地域と同様、宿泊施設の手配や交通関係の調査を含め、各県の詩人会との調整など多大な労力をおかけいたしました。ここに厚く御礼を申し上げます。
 中止・延期になりました地域の大会につきましては、今後、新型コロナ禍の推移を見て、適宜の時期に再開とするのか、たとえば75周年のような時期を新たに設定し直すのか等々、実行委員会および理事会において十分に議論し、かつ各地域ともご相談の上、決定したいと存じます。なにとぞよろしくお願いいたします。
 なかなか先を見通しづらい状況ではありますが、皆様のご健康とご健筆を心よりお祈り申し上げております。

【第七〇回H氏賞・第三八回現代詩人賞決定のお知らせ】
当初二〇二〇年三月七日に予定していた、第二次選考委員会は新型コロナウイルス感染蔓延のため八月二〇日から通信による非対面討議によって行われました。選考は、九月一二日午後一時をもって決定に至り、詩壇の芥川賞とも呼ばれるH氏賞と、中堅以上の詩人に贈られる現代詩人賞が決定いたしましたので、左記のとおりお知らせいたします。
なお、授賞式は二〇二一年五月三〇日午後一時よりアルカディア市ケ谷(私学会館)で行われる予定です。

 

二〇二〇年度 第七〇回H氏賞
●受賞詩集『量』(七月堂)
●受賞者 髙塚謙太郎
●受賞者プロフィール
一九七四年ブラジル・サンパウロ出身 大阪府在住
詩誌「Aa」所属
主な詩集『さよならニッポン』『カメリアジャポニカ』
【選考委員】
◎三井喬子 愛敬浩一
以倉紘平 小島きみ子
高階杞一 水嶋きょうこ
八木幹夫
(◎印 選考委員長)

 

二〇二〇年度 第三八回現代詩人賞
●受賞詩集『薄明のサウダージ』(書肆山田)
●受賞者 野村喜和夫
●受賞者プロフィール
一九五一年埼玉県出身、東京都在住
早稲田大学第一日本文学部卒
一九九三年歴程新鋭賞、一九九九年高見順賞、
二〇〇三年現代詩花椿賞、二〇一一年鮎川信夫賞
【選考委員】
◎小笠原茂介 宇佐美孝二
郷原宏 佐藤文夫
柴田千晶 鈴木有美子
花潜幸

日本の詩祭2019・詩集賞の朗読

「詩投稿 第17期」入選作品紹介
Topページに入選作を順次公開します。

岡崎よしゆき「ミルキーウエイ」

 

夏のはじめにわらいあうために投げられた未詳のすきまから輝いておりてくるのさ。風よ、とよびあうぬくもりは幼年期のフォトアルバムのように陽だまりをつくっていてあたたかい。巡礼をあつめていっさんにすべっていった岬の午後、ぼくはあなたの夢にゆびをさしいれてねむっていた。海とは、わだかりをつくらない水のへだたりなのだと教えられて。あんなふうにつややかな黒潮が匂ってくるのをとめえることはできなくてくやしすぎる。めぐるためにあるだけの岬を一周してバスは(ふるい)歌のなかにかえっていって。とびおりてゆくカモメの影はまばゆいほどに白いのだと今はじめて知ることができました。ジョナサンとなづけたレトリバーとの思い出をシガーケースに入れて車窓をしめると、もういちど潮のにおいにひたされる。だれもが、だれもの記憶のなかでいきていると遠くで海がささやきはじめて・・・わたしはそれをあなたにつげるための位置を用意する。波がしろくひかっていた。 

きょうもつやつやに逝ってしまう。

ミルキーウエイという喫茶店の窓際で、空のコーヒーカップのふちをさわると海鳴りが聞こえてくることのふしぎさ。窓ガラスのむこうのスクランブル交差点では、ゴースト少女がとうめいな胸に手をあてたまま迷子になっていて、ゆきかう人はだれもそれにきづかない。彼女はいつかあの青空に吸いこまれてしまうんだろうか。チタン製のスキットルをポケットからとりだすと、ながれゆく雲がとじられた文庫本のなかでざしょうしていってせつない。みあげることでだけゆるされたものがたりのなかにもゴースト少女がいた。日傘をさしてセピア色になっていた。
あなたは風のおとを聴くか。





松尾如華「哺乳瓶」


壊れるものを扱いなさいと
先生は仰った

哺乳びんというにせものは
思っていたより軽かった

扱いやすいのか
ニュースになった

海のくらげが
プラスチックと泳いでいたと

くらげの赤ちゃんと
哺乳びんが
ぷかぷかと浮いていなければ良いが

気にはなったが
ニュースはすぐに消えた

ほら、坊やが投げるでしょう。と
ころがった哺乳びんに向かって
先生は怒っているようであった

海のくじらが
プラスチックを腹に溜めたと

くじらの赤ちゃんが
哺乳びんを
ごくりと丸呑みしていなければ良いが

ニュースはすぐに消えたが
引っかかった心配は消えなかった

壊れるものを扱いなさいと
もう一度
先生は仰った

哺乳瓶というほんものは
思っていたよりずっと重かった

扱いにくいのか
ニュースにはならなかった

壊れるものを扱いなさいと
いつも
先生は仰っていた

坊やは遊びに出かけていった

哺乳瓶は
花瓶となって
シロツメクサが揺れている


研究活動

詩界ニュース
詩界ニュース (2020年5月17日受まで)最終更新日 2020/8/1
催し・イベント
第3回・「岡本彌太 詩賞」詩作品募集のお知らせ最終更新日 2020/8/1

日本現代詩人会刊行本


  • 日本現代詩人会/七〇周年記念アンソロジー

  • 国際交流ゼミナール

  • 2019現代詩

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